費用について

 訪問診療については医療保険が適応になります,通常の外来通院よりは費用がかかりますが,通院のたびに介護タクシーを利用しているような方の場合は定期通院のために介護タクシーを頼む必要がなくなることや,休日や夜間でも往診を依頼していただけることなどを考えると決して高いものではないと思います。また,医療保険の自己負担には所得に応じた上限があり,難病のために通院困難な方の場合は難病に対する医療費補助の対象となります。

  在宅医療の費用は,訪問診療や往診1回あたりにかかる費用と,訪問診療や往診を通じて行っている医学管理に対して1か月毎にかかる費用があります。下に一例を示しますが, 訪問診療の費用は,ご病状などにより非常に多岐にわたりますので,詳細はお問い合わせください。また,今後の当院の実績や施設基準により変更があり得ます。

定期訪問の費用

 一例として,個人宅に月に2回定期訪問に伺い,健康保険・介護保険の負担割合が1割の場合は次のようになります。 施設に入居の方の場合は,同じ施設で何人の方を診させていただくか等により異なりますが,医学総合管理料については個人宅の場合よりも低額になります。

1. 一回の訪問ごとにかかる費用
在宅患者訪問診療料
(同一建物居住者以外)
888点 ×2
(月2回訪問の場合)
自己負担
1,780円
2. 月に一度かかる費用
在宅時医学総合管理料
(機能強化型在宅療養支援診療所)
病状等により
4,500~5,400点
自己負担
4,500~5,400円
3. 介護保険の費用(介護認定を受けている方のみ)
医師(介護予防)居宅療養管理指導 298単位 ×2回 自己負担
596円
合計 1ヶ月
6,876~7,776円

※3割負担の方の場合は上記の3倍が目安となります。
※血液検査等を実施した場合や在宅中心静脈栄養や在宅酸素療法等が必要な方,介護保険で要介護2以上等の方は別に費用がかかりますが,それらも医療保険が適応になります。
※お薬代は別途調剤薬局からの請求となります(医療保険)。


往診の費用

 往診(臨時の診察)は曜日や時間帯,診察内容により費用が異なります。例えば,平日の日中に往診が必要となった場合には,診療の内容にもよりますが,再診料・往診料などですくなくとも850円 (1割負担の場合)ほどがかかります。日曜日や祝日あるいは夜間はさらに加算があり,最も高額となる深夜(22時から翌朝6時)の場合ですくなくとも3,450円(1割負担の場合)ほどの費用がかかります。

電話再診の費用

 お電話をいただいて医師が治療上のアドバイスなどを行った場合に,電話再診料として平日日中で80円ほど,深夜の場合で500円ほど(1割負担の場合)の費用がかかることがあります。

その他

 がんを患っている方の場合,在宅がん医療総合診療料といって,訪問看護と訪問診療を合わせて1週間単位で定額の算定をすることもあります。

交通費など

 駐車場所がなくコインパーキングなどを利用した場合等には実費の負担をお願いしています。交通費については医療保険ではなく自費扱いとなります。

自費扱いの費用

 診断書などの文書料は医療保険ではなく自費扱いとなります。費用は下記の通りです(税込)。

1.文書料
診断書(診療所様式・複雑でないもの) 3,300円
診断書(保険会社様式) 5,500円
診断書(死亡診断書・死体検案書) 5,500円
診断書(老人ホーム等入居用) 5,500円
診断書(障害年金・身体障害等) 5,500円
特定疾患臨床個人調査表 5,500円
在宅難病患者等酸素濃縮器助成申請書(新規・継続)  550円
診療録開示基本料 3,300円
診療録複写 1ページ22円
   
2.予防接種
インフルエンザワクチン(65歳未満もしくは札幌市外の方) 3,300円
インフルエンザワクチン(札幌市在住の65歳以上の方) 札幌市の規定どおり
高齢者肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス;札幌市在住の65歳の方) 札幌市の規定どおり

お支払いについて

  診療費は1か月分をまとめて診療の翌月に請求させていただいております。診療翌月の10日ころまでに請求書を作成しています。自己負担分のお支払方法は別途相談いたします。
 なお当院では診療費について詳細な明細書を無料で発行しております。